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(1013)「高校授業料無償化」について
2010/03/10

 入江さんが指摘していることに以下の実情から賛成します。

 朝鮮学校の教育のほとんどは日本の学校教育に準じており、内容も公開されています。先週、衆議院文部科学委員会の約20名も東京朝鮮高級学校を視察しています。
 現在、全国に10校ある朝鮮学校には、朝鮮籍の子どもは46%、韓国籍が51%、中国籍の朝鮮族の子どもと父母のどちらかが日本人の日本国籍の子どもが3%いると報告されています。
 朝鮮学校は、学校教育法上の一条校でないという理由で、国からの助成金もなく、自治体の助成金は日本の学校と比べると非常に少ないため、生徒の家庭の負担が大変重くなっていると報告されています。生徒の保護者は納税の義務を果たしているにもかかわらず、このような差別を受けていることに対して、国連や日弁連から改善勧告が何度も出されています。
 「高校授業料無償化」法案は、国公私立高校・高等専門学校とともに、「高校課程に類する各種学校」を対象とし、外国籍の子どもを含む、ブラジル人学校・中華学校・韓国学校・朝鮮学校などに通う子どもたちへの授業料無償化が想定されています。
 「高校授業料無償化」法案が国会に上程され、国会審議が始まった現在、すべての子どもたちに授業料無償化が実現するものと、多くの人々が期待しています。
 先日の施政方針演説で、鳩山首相は、「誰もが、差別や偏見とは無縁に、人権が守られる基礎的な教育を受けられる―そんな暮らしを、国際社会の責任として、すべての子どもたちに保障していかなければなりません」と述べられました。
 子どもたちの学ぶ権利は、差別されることなく、すべての子どもたちに保障されるべき権利です。朝鮮学校の子どもたちにも学習権が保障されてこそ、「子どもの権利条約」や教育を受ける権利を保障する「国際人権規約」で謳われていることが現実のものとなるでしょう。
 朝鮮高級学校が、子どもたちの学習権を平等に保障するという視点から、「授業料無償化」対象の範囲から除外されることがありませんように、国民の一人としてこの無償化の輪が広がっていくことを期待しています。

 なお、入江さんには、私たちマイノリティ―と一緒に人権確立のためにも息長く活動できるよう、くれぐれも体調に気をつけられ活動くださるようお願いします。

(1012)感無量の話
2010/03/09

 母校・糸島高校定時制を64歳で卒業した女性の方がいらっしゃるので、一度取材されたらどうですかとのアドバイスを受けました。そこで、取材を試みようと思ったのですが、時間を生み出せませんでした。そこで、その方が歩いてこられた4年間を、「文集」を通して拝見させていただきました。そこには、4年間の葛藤の日々が克明に記録され、ウルッとくるものがこみ上げてきました。このような映画があったと思っていたら、山田洋二監督の「学校」でしたし、アドバイスいただいた方は坂本九の「見上げてごらん夜の星を」の歌を教えてくれました。
 感無量、卒業を間近に控えた心境を見つめてみてください。

 4年間学んだ糸島高校定時制を卒業します。63歳2カ月。感無量です。
 高校に入学しようと決めたのは、子どもが社会人になり、自分の時間ができたからです。それまでの私は余るほどの時間を家事と家庭菜園に費やしていました。このまま、ダラダラと過ごすより何か学んで勉強したいと思い、家族に相談しました。入学すると決めた以上、ゴールは「卒業」と決めていました。それまでの生活のサイクルが一転、学校中心になりました。それまでの生活のサイクルが学校中心になりました。まだ、やる気、頑張りは残っていましたが、年の差、学力差、体力差、差が余りにもありすぎました。それは最初から承知の上でしたが、多くの方々の協力で頑張ることができました。
入学までは勉強などとは無縁でした。最初のテストは頭が真っ白になり、問題が理解できず、テストのための勉強は何をしてきたのかと、悲しくて、家路についた日を思い出します。
 情報の授業で、最初はパソコン室に入るだけで、まるで悪天候の富士山にでも登ったかのように頭がパニックになりました。しかし、老学生を根気強く指導してくださった先生のお陰でキーボードがスムーズに打てるようになると授業が楽しくなってきました。教壇にいる先生とクラスメート一人ひとりが私の先生でした。
 働きながら学ぶ、学ぶには年齢はない。勉強が苦になれば学ぶ意味がないと思っていました。クラスメートからは、お菓子やお土産を貰ったり、暗い廊下、階段など気をつけてと心配りしてくれました。勉強も優しさも教室で学びました。4年間、学んだことは一日として無駄ではなかったです。励ましてくださった先生、転任された諸先生、クラスメート一人ひとりに感謝の気持ちで一杯です。4年間ありがとうございました。
写真:県立博多青松高校壁面マーク・県立博多青松高校玄関階段・県立福岡高校玄関校舎

(1011)高校教育をのぞむすべての子どもに学習権を!
2010/03/06

 私は「高校無償化」制度から朝鮮学校を人道上・国際的にも外すことはできないと考え、2月26日の「活動日記」第1007号で考えを述べました。この声に対し、賛同しますという下記のようなメッセージを頂きましたので、参考のため掲載します。

 「高校無償化」制度の趣旨は、家庭の状況にかかわらず、すべての高校生が安心して勉学に打ち込める社会を築くこと、そのために家庭の教育費負担を軽減し、子どもの教育の機会均等を確保するところにあるはずです。

 朝鮮学校は、戦後直後に、日本の植民地支配下で民族の言葉を奪われた在日コリアンが子どもたちにその言葉を伝えるべく、極貧の生活の中から自力で立ち上げたものです。いま朝鮮学校に通う子どもたちには朝鮮籍のみならず、韓国籍、日本国籍の子どもたちも含まれており、日本の学校では保障できていない、民族の言葉と文化を学ぶ機会を提供しています。
 このような朝鮮学校に対して、1条校と区別するだけではなく、他の外国人学校とも区別して、「高校無償化」制度の対象から除外する取り扱いは、マイノリティとして民族の言葉・文化を学ぼうとする子どもたちから中等教育の場を奪うものであり、在日コリアンに対する民族差別に他なりません。
 去る2月24日、ジュネーブで行なわれた国連の人種差別撤廃委員会の日本政府報告書審査では、委員たちから「朝鮮学校は、税制上の扱い、資金供与、その他、不利な状況におかれている」「すべての民族の子どもに教育を保障すべきであり、高校無償化問題で朝鮮学校をはずすなど差別的措置がなされないことを望む」「朝鮮学校だけ対象からはずすことは人権侵害」などの指摘が相次ぎ、朝鮮学校排除が国際社会の基準w)からすれば人権侵害であることはすでに明らかになっています。

 外国籍の子も含めてすべての子どもたちに学習権を保障することは、民主党がめざす教育政策の基本であるはずです。私たちは、朝鮮学校に通う生徒を含めたすべての子どもたちの学習権を等しく保障するよう強く求めます。

写真:間伐された森林、砂防ダム、話題の福岡県自治会館

(1010)参院予算審議「遅刻」と4月2日生まれ
2010/03/04

 3月3日(水)新年度予算を審議する参議院予算委員会では3人の閣僚の「遅刻」が発覚し騒然とした様子がマスコミを通して幾度も報じられ、次元の低さを露呈することになってしまいました。朝日新聞によると、遅れて入ってきた原口一博総務大臣に「ツイッターやっていたのではないか」との野次まで紹介しています。これが事実とすれば、国会議員の本務をどのように捕らえているのか、国民の疑問や不信は噴出するのではないでしょうか。
 実は、この日、私も県議会自民党の代表質問が行われたのですが、「遅刻」しました。私は、予め、同僚議員や事務局に「病院で予約定期検診があり、遅刻する」と報告相談していました。診察・治療の間、議会が気掛かりで早く診療してもらいたいと、焦ってはいたのですが予約患者と新規患者とが多く、どうしようもない病院の実態でした。
 改めて「遅刻」ということで思い出したのは、昼間の仕事が終わり疲れきった身体で識字学級に集まってくる皆さんから、「遅刻してでも参加する学級生の気持ちも考えてやった方が良いと思います。義務でもないにもかかわらず出席して、文字を取り戻そうと頑張って玄関の扉を開いた勇気と行動力を誉めましょう」と、言われたことを思い出しました。

 ところで、学校や幼稚園、保育園の学年は4月2日生まれからスタートし、翌年の4月1日生まれまでが同一学年になっているものと思っていました。このことは常識ではないか、と思い何ら疑問にも感じていなかったのです。ところが、若いお母さんから「相談に乗ってください」と、言うことでしたので、久しぶりにお会いしてお聞きしました。
 その方の子どもさんは4月2日生まれの次男です。長男は、保育園入園から卒園まで施設長から呼び止められ、学年配置のことで相談を受けることはありませんでした。ところが、4月2日生まれの次男の継続入園をお願いしたところ、施設長から「同じ年齢で保育しなくてはならなくなりました。これまでは保育園で配慮し、小学校へ入学する同じ学年と保育していましたが、役所からの指導でそれができなくなりました。これは卒園前にも飛び級して小学校へ入学すると言うことになりかねないことになりそうなんです。」との話を受けビックリしてしまいました。お母さんは悩まれ様々にご相談を施設お願いしたそうですが、懇切丁寧に対応していただいている施設長からは「行政の壁がこれまでになく厚いもので動かしがたい、私も職を賭して行政と協議していますが国からの縛りによるものですから不可能とのことなんです。保育上の配慮は十分に行いますから」と言うことでした。

 そこで、各方面に調査し、打開策を研究しているのですが、現状では保育所をつかさどる厚生労働省、小学校や幼稚園を所管する文部科学省の縦割り行政が原因と言うことが分かってきました。それにしても4月2日に生まれたくて誕生した子どもさんでないにもかかわらず、保育室が手狭であったり、その地域において待機児童が多いことによって、これまでの柔軟な対応ができないと言うことには納得がいきません。この問題は相談者一人の問題でもありません。国民全体に係る事項でもありますので、研究検討を積み重ねて打開すべく努力してまいります。途中経過を報告しておきます。

写真:病院の飾られたお雛様、今津小学校学校便り、今津小学校の雛飾り

(1009)農薬問題に関する現状と課題について
2010/03/01

 混迷する農業政策に腐心する農業者の皆さんと国・県議会議員との農政懇談会が2月27日(土)に市内で行われました。例年のように各地域の農業者が課題を提起し、議員が考え方などを話すと言う懇談会でした。
 そこで、私に課せられたテーマは農薬の登録問題でした。
「平成18年5月のポジティブリスト制施行後、マイナー作物などに対する登録農薬の数が少ない状態が現在も続いており、小規模作物や地域特産作物の生産に影響を与えています。行政や関係機関の協力を得て、ようやく2年前から幾つかの品種で試験を開始していますが、期間が長期に及ぶことをはじめとして費用面での問題や製品化のためのコストの問題など、農家の負担も大きく、多くの課題を抱えている状況です。
つきましては、登録農薬にかかる試験や製品化について国・県が費用を一部負担することや、対象品目のグループ化によって散布対象農薬の拡大を図ることなど、農家の立場に建った施策を実現していただくことを強く要望いたします。」

 これに対し、私は登録農薬拡大に関してこれまで農家の皆さんから相談を受け、取り組んできた春菊の栽培に関して経過と現状を報告しました。春菊が一年中栽培でき、農家の生産額を高めていく上での要望として提起されたと理解します。ところで、皆さんはここ十年をみても、安全と安心の食材を提供できるように、いろんな生産物栽培において農薬を減らし、生産過程を証明する事にも取り組んであります。
 そこで、春菊栽培で懸案となっていますアミスター登録の現状は以前の報告とは異なっております。その折には広島と熊本の生産者・県行政・試験機関と連携を取り、その結果で農林水産省に申請すると話していたと思いますが、両県とは結果的に破談になりました。
しかし、現在のところ福島県と本県とが連携し、アミスターの登録に向けた共同研究を進めております。来月の上旬には福島県からの報告が上がってくるものと予測しています。
 マイナーとメジャーの作物の表現について確認しますが、春菊はマイナー作物ではなくメジャー作物と表現されます。このメジャー作物となりますから複数県以上の成績が必要になっているのです。少量多品目のマイナー作物であれば福岡県の試験結果で登録申請できることになっています。そこで、要望にあるように登録農薬にかかる試験や製品化について国や県が一部負担することや、散布対象の拡大を図ることに、農業者の立場から取り組んで参ります。
 なお、農水省のこのメジャー作物農薬の認可に係る動向において少し変化が出てきています。一つは、試験分析機関の少数化、限定化の意向。もう一点、採算ベースで生産化を図る農薬メーカー依存の方向を考えていると言う観測が流れてきております。基本的に私たちが取り扱っているのは農薬であって、農毒ではないことを消費者にきちんと啓発していくことも重要だと考えています。それが生産者の立場に立った施策展開ということになるものと思います。
 すべての報告が終了した後、戸別所得保障政策に関する問題が提起されました。このモデル事業のみならず農業生産の当面している現状と課題について農家は勿論、国民・消費者の理解を促す学習が、今取り組むべきことではないかと考えています。

写真:早良大井手橋の井堰、室見川河畔の手作り市場、博多じょうもんさん福重市場

(1008)2月定例県議会始まる
2010/02/27

 2月定例県議会が2月24日(水)から、3月26日(金)までの31日間の予定で開会しました。
 開会に先立って選挙管理委員、県警幹部職員の紹介が行われました。予算案を集中審議する予算特別委員会は3月15日から19日、24日に開かれます。
 冒頭、麻生渡知事は県後期高齢者医療広域連合の設立に絡み、中島孝之前副知事らが起訴された汚職事件について「県行政の信用を著しく失墜させるもので誠に遺憾であり、県民に深くお詫びする」と謝罪しました。
 その後、前年度当初比0.1%増となる総額1兆5900億円の2010年度一般会計当初予算案などについて提案説明が行われました。
 予算案は雇用・景気対策を重視し、過去3番目に大きな予算規模となっています。具体的には公立高校の実質無償化を実施するための授業料徴収に関する条例改正案なども含まれています。
 また、町村会をめぐる問題の早期解明と職員倫理の確立並びに再発防止を求める決議を10号議案として提案し、事件の早期解明などを求める決議案を全会一致で可決しました。
 なお、採択した決議は以下の通りです。

 福岡県町村会幹部らの詐欺事件に端を発した裏金接待疑惑は、ついに、去る2月2日、前副知事が収賄容疑で逮捕されるという事件に発展した。このことは、県民に衝撃を与え、県政に対する信頼をこの上なく失墜させたばかりか、県行政とこれまで築かれてきた県と市町村の信頼関係にも多大な支障を及ぼすものであり、極めて遺憾である。
 我々はまず、司直による一日も早い事件の解決を望むものである。県においては、「町村会に係る職員倫理調査委員会」の厳正な調査により全容を早期に解明するとともに、再発防止に向けて同委員会の役割を拡充し、その意見を踏まえて必要な措置を講じなければならない。知事以下職員一人一人が、失われた県政に対する信頼を回復するため、さらに徹底的な職員倫理の確立と再発防止に全力を挙げて取り組むことを厳しく求める。
 県議会としても、今回の事態を重く受けとめ、県行政に対する監視機関としての役割と責任を改めて深く認識し、より一層県民の負託にこたえていく決意をここに表明するものである。
 右、決議する。

 なお、朝倉市長選に出馬予定の森田俊介県議の28日付で辞職許可を採択しました。森田県議とは親父同士が同窓生だったこともあり、議員当選後も親しくしていただいたり、総務常任委員会で正副委員長を一緒に務めたり、林業活性化への取り組みで頑張った関係でした。ご健闘を祈ります。

写真:福岡県議会棟、東公園に咲く椿、福岡県警察本部棟


(1007)高校授業料無償化から朝鮮学校を排除することの問題点(私見)
2010/02/26

 高校授業料が無償化されることにかかわって、朝鮮学校の扱いをどうするか、中央・マスコミ・政治の世界では議論が激しくなってきました。
 これまで福岡でささやかながら朝鮮学校を支援する会の運動を積み上げてきた私には朝鮮学校を外すことには疑義があります。何故ならば、この間の学校訪問や保護者などとの交流の中で、厳しい学校の実態を把握し、人道的側面からも学校への無償化措置が適用されて然るべきと考えるからです。

★国際人権A規約(社会権規約)13条の中に「締約国は、教育についてのすべての者の権利を認める。」と定めています。国民だけではなく外国人の子どもたちの学ぶ権利の保障を高らかに謳っている趣旨を踏まえる国際性を持つべきではないでしょうか。また、B規約の勧告からも早急に差別是正を行うべきと考えます。
★在日朝鮮人も納税の義務を負い応分の義務を果たしてあります。高校無償化施策の実施に伴い、特定扶養親族控除の廃止が予定されているため、朝鮮学校に対し高校無償化措置(就学支援金)が適用されないとなると朝鮮学校保護者の負担は現状維持どころか、より大きくなることが想定され、これは差別を拡大することに他なりません。
★朝鮮学校高級部に対する助成金は日本の学校のそれと比べて極めて少なく、福岡県においては国際交流の実績を評価した助成が行われているに過ぎません。
★日本弁護士連合会(日弁連)も1998年と2008年の二度に亘り、朝鮮学校などへの助成金が国からは皆無、各地方自治体からは少し出ているものの日本の公立はおろか私立学校と比べて極めて少額に過ぎないことについて「重大な人権侵害」「学習権の侵害」だとして日本政府へ是正勧告を出しています。また、福岡県の弁護士会においても同様の是正勧告に向けた議論が精力的に行われていると仄聞しています。

 なお、弁護士会が把握してある資料を下にその一部を以下に紹介します。
 朝鮮学校と私立学校への助成金を比較しますと、朝鮮学校には現在、朝鮮学校生徒一人当たりの助成金の年額は都道府県からのものと市区町村からのものを含めて約9万円となっています。 
 一方、日本の公立学校には、一人当たりの公財政支出教育費(国と地方公共団体の負担額の合計額〔2006年度〕「データからみる日本の教育2008年」文部科学省より)
 幼 698,248円 小 888,339円 中 1,031,684円 高 1,151,788円
 更に、私立学校には学校に対する経常費補助だけでなく、保護者の負担軽減のための補助をはじめ、多目的室、図書室の整備やバリアフリー化整備、またカウンセリング機能の強化のための保健室の整備といったことに対する補助制度などが備わっています。

(1006)「NHKもたまに興味深い番組をしているのですね!」
2010/02/24

 先日2月21日(日)夕方6時から、NHK教育テレビの日曜フォーラムを視た。テーマは「農と里をどう支えるか、苦境続くコメづくり、フランス驚きの補助、消費者は」で、興味深い話が続いた。
 シンポジストは東大の生源寺眞一教授、魚沼でコメづくりをしているタレントの大桃美代子さん、丸紅経済研究所の柴田昭夫さんと栃木県茂木町の古口達也町長だった。各々の発言者は未来を見つめ現在の農業政策をどう変えていくのか、興味深い話が続いた。その中に、現場の実態を率直に話していた古口町長の発言は共感を得ることが多かった。聞くところ、古口町長は農水省の審議会委員でもあり、農業でも一家言を持っている人物である。
★体が続かなくなったり、機械が壊れたら農家を止めよう、米つくりを止めようという人が多い。わが町でアンケートを取ったら、5年以内に米つくりを止めるという人が25%、10年以内は65%にのぼっていた。この茂木町の統計にあわせると、日本はあと15年後には農業生産額は深刻な状況になっていくと予測されます。これは農家の問題であるのみならず、都市部・消費者の問題なんです。
★農家は儲からないのに何故コメを作り続けるのかについて、コメに対する昭和一桁世代の思いがあるのです。コメは連作可能な作物であること。農家にとってコメ作りは意外と手間がかからず作れること。そして長く日本人の食として保護されてきたこと。そして今、どの家もトラクターと田植え機を持っている。使える間はコメを作りたい。それに、昭和一桁世代にとって、うちの田んぼを荒らしているのを回りに見せたくないという思い。最後に、自分の家で作ったおコメを食べたいと言うことが、コメ作りにこだわっていることでもあります。
★全国の中山間地に全人口の12%ぐらいが住んでいるが、その12%の人口で国土の65〜70%の土地を守っている。また、中山間地で農業生産物の約40%を生産している。ところがこの中山間地の人たちが大変苦しい思いをしている。もっと大事にしなければ国は成り立たなくなってしまう。
★食料自給率に危機感を持っているのなら、この中山間地を活性化させなければならない。食料自給率を上げるのは農村の問題ではなく都市住民の意識の問題である。
★今、農家にとって嫁不足の問題は非常に深刻。深刻な日本と比べ、フランスはフィアンセが一緒に酪農の作業をしているということは、生活設計が出来ているということだろう。このような補助制度となることが重要である。嫁問題を考慮しないですむフランスなどを見ると、茂木町結婚相談員としては羨ましいと思った。
★私の町は1ha以下の農家が9割です。大規模農家にとって戸別所得保障政策は、それ相応の所得保障になると思いますが、私どもの町にとっては赤字補填になっても生活を支えると言うことにはならないと思います。激励金程度かなと思う。

 このような話の背景はどうなっているのか古口町長のHPをのぞくと興味深い話がたくさん掲載されている。その項については紙面の都合上、割愛する。

写真:北崎小田大根揃えに励む人、米価の変遷、早良区脇山の田あぜ道に咲く花

(1005)感動をありがとう!糸島高校野球部3年生出発式
2010/02/22

 私は玄洋中・糸島高・福教大の学生の時、軟式・硬式・準硬式のボールで余暇を楽しんできた。野球の基本はチームプレイであり、仲間づくりや基礎体力づくり面でも本当に面白いスポーツだと思う。

 玄洋中では、先輩や後輩の中にはプロ野球界に入り、野球を仕事として頑張った人もいる。私はキャッチャーとして、その方々のハイスピードのボールや、ズシーンと重たくミットに入ってくるボールをキャッチして、それなりにスポーツを楽しんだ。

 糸高野球部の思いでは、運動場・体育館の改築に伴って新しい野球場を農業用ため池などの跡地につくるために、グランド整備に励んだことである。雷山から降りてくる寒風の中で、急場で埋め立てられたグランドは粘土質で硬く大小の石がたくさん埋まっていた。それらを取り除き、重いグランドキーパーでかきならすことが野球部の毎日の日課となっていた。誰にとっても大変嫌な練習だった。そのため部員の中には何かにかこつけて休む人が続出した。キャプテンの私としてはグランドを造らないことには練習ができないのだから、下学年の皆さんに無理を押し付けていたと、今になっては反省している。

 その忘れがたいグランドで、今、後輩の皆さんが練習し、今年は県大会出場・ベスト8に残る優秀な成績をあげてくれた。ちょうどこの時、私は重篤な状態だった。しかし、野球部OB会の皆さんから後輩の皆さんが奮闘していることを知らされ、後輩の頑張りを見習って病気には負けておれない、とリハビリに励んだのだった。
 私はそのような思いを抱きつつ、3年生の生徒が新たな道を選択し、歩みだす出発式にOB会を代表し、生徒・保護者・先生方へご苦労様のねぎらいと感謝と激励を兼ねて参加させていただいた。会場の雰囲気はとても明るく元気な生徒たち、それを見守る保護者のまとまりも素晴らしく、自分たちの時代の野球部とは隔世の感を抱くものだった。
 このような素晴らしいチームに育てられた森山監督と江崎部長に感謝だった。この野球部の活動の中に、自分自身を磨き自立することを目的として、毎日「日誌」をつけている。3年生の最後の試合となった7月22日を「最後の野球ノート」として卒業生一人ひとりの言葉が掲載されているものは圧巻だった。更に、森山先生が記述されているであろう「ITOKOU野球部通信」には正直、脱帽した。
 最後の通信の冒頭に心のこもった一言がある。
「ありがとう&よく頑張ったな!日本で一番熱い夏を見せてくれた君たちに感謝します。」

(1004)国際交流の一歩は違いを認め合うことから
2010/02/20

 2月20日(土)午前11時から早良区小笠木のオイスカ西日本研修センターで、今年度最後の研修修了式が行われました。毎回のことながら感動的な最後のスピーチを聞き、各国研修生の帰国後の活躍を祈念したところです
 式典終了後、私はオイスカの下段にある県立早良高校を訪問しました。玄関掲示板「早良魂」に劉くんと言う生徒が発表した「大連と福岡」と言う一文に目が行きました。
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 「?好」。私は中国語で挨拶をしましたが、国によって話す言葉が違います。もちろん、言葉だけではなく、文化や生活などさまざまな違いがあります。
 みなさんも外国に行くと、自国との違いに驚くことでしょう。私は中国にいる時、日本に良い印象を持っていませんでした。「日本人は親切ではない」「交流しにくい」。でも、早良高校で生活してみて、この言葉が全部間違っていたことが分かりました。
 今では日本人に対する偏見はなくなりました。中国は危ない国だと思う人がいると思いますが、うわさを信じないでぜひ行って、実際に見てください。どんなことでも自分で体験して判断すればきっといいことがあるでしょう。私は自分の体験からそのように学びました。
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 前日は、今津小学校で韓国チャンスンポ初等学校との姉妹校交流推進委員会がありました。その記録に「近くて遠い国」から「本当に近い国」になっていく実感が示されています。そして両校の「交流ソング」は瞼が熱くなるものだった、という手嶋校長のメッセージに心躍りました。
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 「永久に僕ら家族さ 愛し合えるはずだから たとえどれだけ離れていても 僕は君のそばにいるよ きっと僕らは一つになれる瞬間(とき)を越え 分かち合える喜び涙をいらない 力合わせ創ろう僕らの未来を」
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 両校の姉妹校交流の基礎作りをしてきた一人として、「民族・歴史・文化の違いを乗り越えささやかでも交流をし続けることに意義がある」ことの正しさを実感する昨日、今日となりました。
写真:オイスカ西日本研修センター、農協と魚協の海の灰、唐泊のカキ柵

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